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2005/03/02
物価版の記載
カテゴリ: Tackmixのぼやき :
執筆者: 畳のほりごめ (8:03 pm)
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先日仕様問い合わせがありました。 「畳1級品っていくらでしょう?」 今、wikiに書き始めているのですが、畳には1級品という規格はありません。 かなり昔にそのような呼び方はあったようなのですが、 現在では入札に関わるような仕様には国土交通省?の仕様やJISでの表記があり 「畳1級品」っていう規格はないのです。 1級と名の付く物をJISから探すと、 畳床のJIS_A_5901 に WR-1として、ワラ床1級品というのがあります。 ただこれは、畳床のみの表記であって「畳」ではありません。 極端なことを言えば、畳床はWR-1で、畳表はどんな物を使っても1級品といえるのか? このWR-1が使われる仕様としては、 国土交通省建設工事共通仕様書のA種や、 各都道府県の共通仕様書のA種がありますが、 ここにも「畳1級品」という記載はなく、A種としての畳床の指定が1級なのです。 似ているものには 1等 というものがあります。 畳表にはJAS規格の等級があり、1等 という言い方があります。 おかしな仕様書の発注があるのだなと思っていましたが、今日になってその原因がわかりました。 なんと、建設物価版に「1級品畳」って出ているのです。 これを元に発注すれば「1級品畳」っていう仕様書ができあがってしまいます。 が、しかし、この建築物価版にある「1級品畳」とはどんなものか? 内訳:本間麻引通動力 寸法:1800×900×53 どういう意味かと言いますと、 本間サイズの麻経糸表を使って、三六サイズの畳っていう変な意味になっているのです。 しかも、2級品畳も同じ仕様となっています。 どういうこと??? |
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