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- 1 (2008-01-12 (土) 21:55:50)
- 2 (2008-04-16 (水) 22:07:15)
概要
たたみ染めQは製品名です。
いわゆる、「日焼けした畳を青畳のようにする」という製品です。
商品自体はネットでたくさん売られており、おおよそ3,000円前後のようです。
使い方
これは、製品の説明ページを見て頂いた方が早いかも知れませんが、大まかには以下の流れになります。
- 掃除機をかけ、水拭きで畳表面の汚れを拭き取り乾燥させる。
- よく撹拌し、付属の刷毛で塗る。
- 充分に乾燥させる。
パッケージには、必要とされるトレイ、刷毛、マスキングテープ、ビニール手袋などが入っております。
実際に使ってみる
素材として選んだのは、表替後おおよそ4年経った中級品の畳表2種類です。
画像の左の赤く焼けた畳表、白っぽく焼けた畳表、それとその裏側。つまり、裏返しも可能な畳表です。
既に、表面の水拭きは完了していて、乾燥させてあります。
良く撹拌して、トレイに使用量だけ移したところです。
よく見ると、何かに似ていませんか?そう、抹茶に似ているんです。
説明書にあるように、「ヨコにうすーくうすーく」とやってみました。1回塗ってみましたが、これは薄すぎないでしょうか?
3度塗りまでして、それでも薄い感じがしたので比較のためにコピー用紙にも塗ってみました。
そして、最終的には4度目を目に逆らっても塗ってみました。が、非常に薄いです。
2つの拡大写真です。
この写真のイメージほどではありませんが、非常に薄く色づくだけです。特に右側のシロっぽく焼けた畳表は、キズ部分に色が入り込んでいるのが判ります。
ちょっと意地悪して、畳表に直接垂らしてみましたが、それでもこの程度です。
感想
これも、畳ワックスの時と同じ事が言えるのですが、個人的には、畳が綺麗になる商品であれば、否定するつもりはありません。しかし、やっぱり、ちょっと困ってしまいました。
この成分は、コピー用紙への滲みでも判るように、極少量の黄緑色の顔料(おそらくこれがナノ粒子と言っている部分)と、揮発溶剤に溶かされた青の染料です。
下の色が白の場合はある程度の色付きが期待できますが、白っぽい畳表ですら隠し切れません。
更に問題は、この溶剤がいわゆるシンナーの類なので、室内は酷い臭いになるのは避けられず、特に近年の畳床は発泡フォームやプラスチック素材が使われている場合もあり、影響は大きいと思います。発泡フォーム入りの畳床の場合は、畳床が溶けるか痩せることは有り得るでしょう。
この画像は、2度塗り後の畳表の裏側です。
残念ながら、4スターとはいえ、広範囲に揮発性溶剤を広げることは「室内でも安心」とは言えないのではないかと考えます。
そして、何よりも、この商品では謳い文句のように「あっという間に日焼けタタミが青〜いタタミに大変身」とか「新品のタタミに張り替えたように」とはいかないのではないか?と感じました。